第100回フクオカベンチャーマーケット 九州最大級のベンチャーマッチングイベント 新たなビジネスチャンスを求め、国内外から58社が出展、1000人が来場
独自の製品やサービスを持つベンチャー企業に販路開拓や事業提携などのビジネスチャンスを提供する「第100回フクオカベンチャーマーケット(FVM)」(主催:FVM協会、福岡県、財団法人福岡県産業・科学技術振興財団=ふくおかIST)が2月12、13日、福岡市天神のアクロス福岡で開かれた。 1999年から毎月開催し、100回目を迎えた今回は、学生ベンチャーの草分けである堀場製作所最高顧問の堀場雅夫氏が記念講演したほか、米国やインドなどから外国企業も参加。会場には約1000人が訪れ、ビジネスプラン発表や新製品展示、商談などが行われた。

「コンニチハ!」――新製品展示会・商談会の会場となったアクロス福岡のイベントホール入り口には、ロボット産業振興会議(福岡県、福岡市、北九州市)の受注により開発製作された案内サービスロボット「リディック」が来場者を出迎えた。初日にはふくおかIST理事長を務める麻生渡福岡県知事が視察、ベンチャー企業家らにエールを送った。
この新製品展示会・商談会に出展したのは53社・団体。いずれも技術やアイデアに優れた製品・サービスを持つが、中でも人気を集めていたのがルネサンス・プロジェクト(福岡市、中村鉄哉社長)のブース。同社は焼酎のブランド化を手掛ける提案型商社。来場者は焼酎を試飲しながら、「地場に埋もれた銘品を発掘し、消費者の視点で磨き上げ、長期かつ安定したブランドに育て上げる」というユニークな事業の説明に耳を傾けていた。
このほか、環境・リサイクル・産廃処理や新製造技術関連のブースもにぎわっていた。熱心に質問する来場者が多く、真剣な眼差しで商談する姿が見られた。

2日間に分けて行われたビジネスプラン発表会・商談会では、27社が自慢の商品やサービスの優秀性を訴えた。ベンチャー企業や新分野に展開する中小企業がベンチャーキャピタルや証券会社、商社やメーカーなどにプレゼンテーションすることで、投資家や取引先との出会いの場を提供するビジネスプラン発表会は、FVMの“目玉事業“。
ここでは技術系ベンチャー2社が注目を集めた。販路拡大を求めて発表したファーマコセル(長崎市、中川慎介社長)は長崎大学発のバイオベンチャー。世界初の3種類のラット初代培養細胞を用いた血液脳関門in vitro再構成系モデル(BBBキット)の販売と、薬物脳内移行性検定試験の受託を行う。日本ファインテック(福岡県宮若市、平田祐輔社長)は、耐震補強工事のための特殊アンカーボルト埋設用掘削機を発表した。阪神淡路大震災以降、高速道路の耐震補強工事が全国的に推し進められているが、補強用アンカーボルトの穴を掘削する際に不要な工事が多発するという問題を解決する技術方式を開発した。
いずれも専門用語を交えての発表だったが、成長が期待できる医療分野や公共性のある建設分野での製品・サービスであるため、出席した金融関係者や企業関係者の関心も高く、その事業性や技術的内容についての鋭い質問も相次いだ。
今回はこのほか、外資系IT(情報技術)企業5社も参加。特設の紹介コーナーでは12日、米国、デンマーク、韓国からそれぞれ1社、インドの2社がプレゼンした。


